スイカに塩をかけるとどうして甘くなるの?味の関係が作る4つの現象とは
海やプールはもちろん、家やBBQなどでもスイカを食べますよね。そんなスイカをよりおいしくさせるためにかけるのが塩!どうして、塩をかけるとスイカは甘くなるのでしょうか。今回はスイカと、それを引き立てる塩に迫ります!
夏の食べ物の代名詞、スイカ。
海やプールはもちろん、家やBBQなどでもスイカを食べますよね。
そんなスイカをよりおいしくさせるためにかけるのが塩!
どうして、塩をかけるとスイカは甘くなるのでしょうか。
今回はスイカと、それを引き立てる塩に迫ります!
スイカが甘くなるのは「味の対比効果」!?
味の対比効果とは、2種類以上の異なる味が混ざることで、その一方の味が強まる現象のことです。
人の舌にはさまざまな味を感じる神経があるので、わずかな塩のしょっぱさを先に感じることで、スイカの甘みがいっそう引き立つ仕組みになっています。
対比効果で大切なことは、味のバランス。
塩をかけすぎると、ただしょっぱいだけになってしまいます。
おしるこやあんこ、甘酒、塩スイーツなどに塩を入れるのも、同じように味の対比効果で甘みを際立たせるためです。
対比効果だけじゃない3つの効果
味の相関を使った手法として、他にも沢山のテクニックが存在します!
「味の抑制効果」
2種類以上の異なる味を混合したときに、一方または両方の味が弱められる現象のこと。両方の味の刺激が対等なときに起こりやすい。
レモンに砂糖をかけると、酸っぱさが抑えられて、まろやかに感じます。
「相乗効果」
同じ味をもつ2種類以上の物質を混合したときに、相互に味を強め合う現象のこと。
昆布だしにカツオだしを加えると、うま味とうま味が重なり合ってより大きな効果を生みます。
「変調効果」
2種の違う味を続けて味わうときに、後で食べる味が変化する現象
生クリームを食べた後にイチゴを食べると、イチゴがすっぱく感じますね!
味の現象を利用して美味しく食べよう!
人間の舌は不思議なもので、食べ物を食べる順番などで
味は大きく変わるものなんですね。
「対比」「抑制」「相乗」「変調」
の4つの効果を使うことでよりいっそうおいしい料理がつくれることでしょう。
ぜひ、みなさんも味付けする際は、使ってみてくださいね。
それでは!