どうして「梅」?「つゆ」と読むのはなぜ?梅雨の秘密にせまる!

蒸し暑い、洗濯物が乾きにくい、カビが気になる・・・など、ちょっと憂鬱になる梅雨の時期。九州北部、中国、四国、近畿の2019年の梅雨入りは、統計開始以来最も遅い時期となりました。良くも悪くも毎年訪れる梅雨ですが、この「梅雨」という名称について、皆さん気になったことはありませんか?なぜ梅という漢字を使うの?そもそも「つゆ」って読むのはどうして?今回はそんな、梅雨について解説したいと思います。


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「梅雨」と書くのはなぜ?

梅雨の読み方は元々「ばいう」のみだったそうです。ではまず、そもそもなぜ「梅雨」という字になったのか説明します。この理由には諸説あるのですが、その中で有名なものを2つ紹介します。

①中国由来説
昔の中国(揚子江周辺)では、6月頃の雨の季節を『黴雨』と書いて「ばいう」と呼んでいました。この『黴』という字、あまり見慣れないかもしれませんが、これは「カビ」という字です。雨が続いてカビが生えやすいためにこのような字になったらしいのですが、カビの雨ではさすがに印象が悪いので、日本に伝わってきてから同じく「ばい」と読む「梅」の字を充てたとされています。ちょうどこの時期に梅の実が熟すという理由もあったそうです。

②毎日雨が降るから説
非常にシンプルな理由なのですが、毎日のように雨が降るので「毎」という字が含まれる「梅」という漢字を充てたという説もあります。

「つゆ」と読むのはなぜ?

サムネイル_つゆ2
梅雨のことを「つゆ」と呼ぶようになったのは、江戸時代からと言われています。1688年に貝原好古によって編纂された「日本歳時記」には「これを梅雨(ツユ)となづく」=「これを”つゆ”と名付けた」という記述があります。
ものです。ではなぜ「つゆ」と呼ぶようになったのか、こちらの由来についても2つの説を紹介します。

①“露”が由来説
雨が降った後につく「露」や、雨自体から連想される「露」という漢字をそのまま読んで「つゆ」と呼ぶことにしたという説です。

②“潰ゆ(ついゆ)”が由来説
先述の通り、梅雨の季節はちょうど梅が熟す時期です。熟した梅の実はそのうち雨に打たれて潰れてしまうのですが、「潰れる」=「潰ゆ(ついゆ)」から「つゆ」と呼ばれるようになったという説です。
また、同じ「ついゆ」でも、カビのせいで食品や衣類がだめになる「費ゆ」から来ているという説もあるそうです。

日本独自の雨の表現

梅雨の名称の由来について説明してきましたが、そもそも梅雨は世界的な現象ではありません。日本や、日本と同じく梅雨の原因となる梅雨前線の影響下にある中国や韓国など、東アジアの地域に見られる雨の季節です。ちなみに中国では「梅雨(メイユー)」、韓国では「長霖(チャンマ)」と呼ぶそうです。

梅雨に限らず、日本にはたくさんの雨の種類や表現があります。メジャーなところですと、「五月雨」「村雨」「時雨」などは、どんな雨かはわからなくとも、一度は聞いたことはあるのではないでしょうか?このような雨を表現する日本語は400以上もあると言われています。今回は、この中でも中々聞いたことがないであろう、珍しい雨をいくつか紹介します。

①酒涙雨(さいるう)
七夕に降る雨。雨によって会えなくなった織姫と彦星が流す涙といわれている。

②催花雨(さいかう)
花の育成を促す雨。「養花雨(ようかう)」「育花雨(いくかう)」とも呼ばれる。

③鬼雨(きう)
鬼の仕業ともいえるような、急で激しい雨。(ゲリラ豪雨のことです)

④男梅雨(おとこつゆ)
雨が降るときは激しく降り、雨が止むときはすっきり晴れる梅雨。

⑤女梅雨(おんなあめ)
しとしととした、雨脚の弱い梅雨。

まとめ

皆さんをちょっと憂鬱な気分にさせる梅雨ですが、梅雨が明けると暑い季節がやってきます。夏バテ対策に効果的な食べ物の1つが、梅雨の時期に実をつける「梅」です。最後に、家庭でも簡単に作れる梅ジュースのレシピを紹介します!

①梅(1㎏)を水洗いして軽く水気を切ったら、冷凍庫で24時間以上冷凍する。
②熱消毒した3リットル入の広口ビンに、氷砂糖(1㎏分)と梅を交互に入れて、蓋をしっかり閉める。
③徐々に氷砂糖が溶けていき、約1週間で完成。
④梅の実を取り出し、約80℃で15分加熱した後別の容器に移し変えて、冷蔵庫で保存。

ぜひご家庭で作ってみてください!

(ライター:長井ガク)

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