【こどもの夢応援シリーズ①】パイロットになるにはどうするの?

このシリーズでは、こどもが将来の夢を持ったときにお父さんお母さんが応援できるように、その職業のなり方を紹介します。第1回目は、男の子の憧れの職業である“パイロット”のなり方について解説していきます。

パイロットの種類って?

サムネイル_飛行機
男の子の憧れの職業の定番であるパイロット。一度はなりたいと思ったことのあるお父さんも多いのではないでしょうか?第一生命保険株式会社が2018年に全国の幼児・児童1,000 人を対象に行った、第30回「大人になったらなりたいもの」のアンケートでは、パイロットは男の子部門で第10位でした。ちなみに2008年のランキングでは第9位、1998年でも第10位と、長年に渡ってトップ10入りする職業でもあります。

そんなパイロットですが、その資格には大きく分けると3つの種類があることを知っていましたか?

①定期運送用操縦士 → 航空会社のパイロット
②事業用操縦士   → 農薬散布や警察、消防などのパイロット
③自家用操縦士   → 個人で楽しむ(無報酬の)パイロット

これら3種類の資格にはそれぞれの試験があり、また、操縦する航空機の種類によっても資格が分かれます。

今回はこの中から、「航空会社のパイロット」になる方法を紹介します。

航空会社のパイロットになるには?

こどもが「パイロット」といって最初に思い浮かべるのは、やはり航空会社のパイロットではないでしょうか?航空会社のパイロットになる方法にも、いくつかの種類があります。

①航空大学校を卒業→航空会社へ就職
航空大学校とは、日本で唯一の公的なエアラインパイロット養成機関です。国内の現役パイロットのおよそ4割が航空大学校の卒業者となっています。2年間という短期間でプロのパイロットとしての知識や技能を習得しなければならないため、高いスキルはもちろん、厳しいカリキュラムを克服する忍耐強さも求められます。航空大学校に入るためには、大学2年を修了、もしくは短大や高専を卒業した25歳未満というのが応募資格となっています。ちなみに平成31年度の入学試験は定員108名に対して出願者が926名、倍率は8.6倍となっています。
・航空大学校

② 未経験で航空会社就職→自社ライセンスを取得
大手の航空会社の中には、未経験者を対象とした自社養成パイロット採用試験を実施している会社もあります。大学新卒者や大学院修士課程修了予定者であることが応募要件となりますが、子会社に入社する場合には、高卒でも応募することが可能なケースもあります。ただし、航空会社に就職してから時間をかけてパイロットを育成するのにはコストもかかるため、募集の枠は非常に少なく狭き門となっています。
・ANA運航乗務職(自社養成パイロット)

③ 一般大学のパイロット養成課程でライセンスを取得→航空会社へ就職
最近では航空大学校以外にも、一般大学で専門的に学び、資格を取得することも可能になっています。近年、航空業界のパイロット不足問題は深刻化しつつあり、一般大学のパイロット養成課程は、養成機関としては歴史が浅いですが、近い将来、パイロット不足を補う存在として大きな期待が寄せられています。下記にパイロット養成課程がある大学の一例を紹介します。
・東海大学 工学部 航空宇宙学科 航空操縦学専攻

・法政大学 理工学部 機械工学科 航空操縦学専修

・桜美林大学 フライト・オペレーションコース

パイロットになるために必要なこと

サムネイル_操縦席

憧れの職業であるパイロットですが、たくさんの人を乗せた飛行機を操縦するため、大きな責任が伴います。そのため、パイロットになるためには様々な資質やスキルが求められます。

①身体的資質
パイロットは定期的に行われる厳しい身体検査に合格しないと操縦することを許可されません。コックピットの計器や窓からの目視など、さまざまな視力が重要になるため、特に視機能についての検査項目は多いです。以前は裸眼視力にも一定の条件がありましたが、現在は矯正視力でOKになっています。また、学校や航空会社によっては身長制限を設けている場合があり、例えば航空大学校では身長158cm以上という制限があります(以前は163cm以上だったため、こちらも緩和されました)。

②健康、体調管理
フライト中に交代することはできないので、常に体調を万全にしておく必要があります。そのため、健康であり、なおかつ体調管理ができる人でなければパイロットは務まりません。また、先述のとおり、定期的に身体検査があるので、日常から健康に気をつけておくことが重要です。身体検査では先述の視機能はもちろん、内科、耳鼻咽喉科、精神神経科、また標高の差によって影響が出やすい、心臓や脳、血液などの検査も行われます。

③精神的資質
多くの人命を預かる仕事なですので、強い責任感を持つ人であることが求められます。また、1つの判断ミスが大きな事故につながる可能性もあるので、どんな状況においても冷静に判断ができ、的確な行動をとるための判断力も必要になります。

いかがでしたか?

パイロットは人気の職業ですが、その分求められる資質も多いですし、目指すためには厳しい道程が待っていると言えるでしょう。しかし、やりがいはもちろん大きい仕事ですし、最終的にパイロットになれてもなれなくても、パイロットを目指すために努力することはお子様にとって大きな意味があるのではないでしょうか?

もしお子様がパイロットになりたいと言うことがあったら、この記事を参考にしてぜひその背中を押してあげてください。最後になりましたが、実はパイロットになるにはもう1つ方法があることを知っていましたか?それは自衛隊のパイロットになることです。そこで次回は、自衛隊のパイロットのなり方について説明したいと思います。

(ライター:長井ガク)

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