パラリンピックで行われている競技はなに?パラリンピックを知ろう【後編】
後編では、パラリンピックの競技についてご紹介します。
パラリンピックについて紹介してきた【前編】はこちら
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競技について
パラリンピックの種目は障がい別に細かく分けられます。
視覚障害や肢体不自由といった障害別、また身体のどの部分がどのように動かせるかなどをもとに、多いところだと陸上競技は177種目、水泳は152種目。
引用:http://www.yomiuri.co.jp/olympic/para2016/feature/20160831-OYT8T50015.html
細かく分けることで、公平性を保とうとしているのです。
一方で、メダルの価値が下がると言う意見も….
2020年に東京で行われるパラリンピックでは、22の競技が実施されます。
こんな競技があるなんて知らなかった。。。という人も多いと思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
今回はこの中から、一部の競技をご紹介していきます。
どんな競技があるの?
クラス分けの他に、パラリンピックスポーツならではのルールがあります。
障がいに合わせてルールを変えることで、競技を可能にしているのです。
車いすテニス
出典:http://www.jsad.or.jp/paralympic/sports/wheelchair-tennis.html
車いすテニスとは、車いすを操作しながらプレーするテニスです。
基本的なルールは一般のテニスと変わらないのですが、車いすテニスでは2バウンドでの返球が認められています。
一般のテニスとほぼ同じルールで行われる(コートの広さやネットの高さも同じ)。
引用:http://www.jsad.or.jp/paralympic/sports/wheelchair-tennis.html
種目も、一般のテニスと同じシングルスとダブルスに分かれます。
そして、冒頭で紹介したクラス分けは、男子・女子・クァードの3つ分かれ試合を行います。
出典:http://www.jsad.or.jp/about/referenceroom_data/competition-guide_08.pdf
クァードクラスは、四肢まひがある選手を対象としたクラスです。
上肢にも障がいがあるこのクァードクラスでは、ラケットと手をテーピングで固定することが認められて、障がいの程度によっては電動車いすを使用する選手もいる。
引用:http://www.jsad.or.jp/paralympic/sports/wheelchair-tennis.html
そんな車いすテニスは、車いすに乗っているとは思えない俊敏な動きや、守備範囲の広さを活かした、熱戦が繰り広げられます。
車いすバスケットボール
出典:http://www.jsad.or.jp/paralympic/sports/wheelchair-basketball.html
車いすバスケットボールは、車いすに乗って戦うバスケットボールです。
一般と同じコートやゴール、人数も1チーム5人で競技を行いますが、試合時間が10分×4クオーターで行われることなど、車いすの特性を考慮したルールが設けられています。
車いすの特性を考慮し、ボールを持ったまま2プッシュまで車いすをこぐ事が認められており(連続して3プッシュ以上こぐとトラベリング)、ダブルドリブルは適用されない。
引用:http://www.jsad.or.jp/paralympic/sports/wheelchair-basketball.html
出典:http://www.jsad.or.jp/about/referenceroom_data/competition-guide_05.pdf
車いすバスケットボールのクラス分けは、障がい別でチームが分かれているのではなく、同じチームで試合を行います。
選手の障がい状況に応じて持ち点(1.0点~4.5点の0.5点きざみで数字が大きいほど障がいが軽い)が定められ、1チーム5人の持ち点が14.0点以下でなければならない。
引用:http://www.jsad.or.jp/paralympic/sports/wheelchair-basketball.html
車いすバスケットボールは、車いす同士の激しい攻防や、スピード感満載のパスワークに車いす捌きが魅力的な、迫力満点の試合となります!
陸上
引用:http://sports.nhk.or.jp/paralympic/track-field/index.html
陸上は、車いすや義足、視覚障がい、知的障がいなどさまざまな障がいの選手が参加します。
冒頭で説明した通り、陸上は障がい別にランク分けがされており、その数は200近くに及びます。
出典:http://www.jsad.or.jp/about/referenceroom_data/competition-guide_01.pdf
視覚障がい選手もいる陸上ですが、選手たちはどのように、コースを判断しているかわかりますか?
実は、視覚障がい選手の「目」となりサポートする「ガイドランナー」が存在するのです。
視覚障害のため「ガイド」と一緒に競技を行う場合、▼選手はガイドより先にフィニッシュしなければならない、▼ガイドは選手を引っ張ったり、押したりして前進させてはならない、▼選手の転倒時も抱き起すなどはできない、などのルールがある。
引用:http://sports.nhk.or.jp/paralympic/track-field/index.html
出典:http://sports.nhk.or.jp/paralympic/
このガイドランナーは、選手とひもを握り合い、選手を誘導します。
同じように選手と走るので、レース中は選手とガイドランナーは一心同体なのです!
そして、ガイドランナーも、パラリンピックなどの大会では3位以内に入ると、先週と同じメダルが贈られます。
さらに5000m以上のレースではガイドランナーは2人まで認められており、レース中1回だけ交代ができる。「ここまでお疲れ様」「ここからがんばって」。ロープを持ち替える瞬間だけ、選手と2人のガイドがロープを介してつながる。“3人のチーム”に注目するのもまた面白い。
引用:https://www.parasapo.tokyo/sports/18/
選手とガイドランナーの二人三脚で走る陸上競技は、感動すること間違いなし!
さいごに
いかがでしたか?
今回は、夏季オリンピックで行われる競技を中心にご紹介しました。
車いすを巧みに操ったり、オリンピックの記録を超えている選手がいたりと、想像以上のおもしろさがパラリンピックにはあります。
オリンピックばかりに熱中しているお子さんに、パラリンピックならではの楽しさを伝え、家族みんなでパラリンピックを観戦してみてくださいね!