その昔、ナイキはアシックスの販売代理店からスタートした
目次

今日のネタ結論
■最初は日本の靴メーカーの代理店だった
■第一社員の営業手法について
■ロゴの意味と制作の逸話
最初は日本の靴メーカーの代理店だった
どんな大会社でも最初はスタートアップがありますが、NIKEはどのようなスタートをしたのでしょうか?
1962年、創業者のフィル・ナイトが大学院を修了して間もない頃に訪れた神戸の地である靴と出会いました。靴の品質と低価格に魅了されたナイトは、ぜひこの靴をアメリカで販売したい!とありもしない社名を騙り、アメリカでの販売契約を結びます。ナイトが惚れた靴こそが、オニツカタイガー(現アシックス)だったのです。
第一社員の営業手法について
その後、ナイトははじめての社員であるジェフ・ジョンソンを雇います。ジョンソンは10カ月で3250足もの靴を売り歩きました。後にナイトは「自分ではあり得ない」偉業だとジョンソンについて記しています。
ジョンソンはどのようにしてこんなにもたくさんの靴を売ったのでしょうか?
ジョンソンは靴を売る度に、一人ひとりの顧客のインデックスカードを作成し、カードには顧客の靴のサイズや靴の好み、長距離・短距離の好みなど事細かな情報を記載していました。そして、そのカードを元にバースデーカード、大会前の応援メッセージやトレーニングに役立つ情報を送り続けました。
ジョンソンのメッセージに対する返信率は95%もあったといいます。この戦略でジョンソンは、顧客はもちろんその家族にまで好かれ、ジョンソンを好きになった人たちが口コミでジョンソンの売る靴を広めていったそうです。
ロゴの意味と制作の逸話
ロゴマークが商標登録されたのは1971年。”ビューンと音をさせる”という意味から「スウッシュ (Swoosh) 」という名称になりました。
ロゴの製作者はキャロライン・デビッドソンという、ポートランド州立大学でグラフィックデザインを選考していた学生です。その形は躍動感・スピード感に溢れており、社名の由来となった勝利の女神ニケの翼をイメージして作成されたと言われています。
この時デビッドソンに支払われた制作料はたったの35ドル。その後NIKEが大企業へと成長を遂げた12年後、ナイトの呼び出しを受けたデビッドソンは、ナイトからダイヤモンド入りの金のスウッシュリングとナイキ株をサプライズプレゼントされました。
まとめ
今回お話させていただいた中では、創始者のナイト、第一社員のジョンソン、ロゴの製作者のデビッドソンにスポットを当てさせていただきましたが、ナイトは他にも多くの人達と出会い、助けられたことでNIKEを世界一のスポーツ企業へと導きました。その背景には、歩みを止めずに“最高の靴を作る”ことだけに情熱を傾けてきたナイトとその仲間たちの歴史があるのです。
(P.N. 舞囃子谷)