ちょっと変わったニュージーランドの金銭教育―「お金」について学校で学ぶ?

日本の学校ではお金について学ぶことはほとんどありません。お金やお金についての勉強と聞くと、どちらかというとネガティブなイメージを持つ人が多いでしょう。 多くの人がお金についてあまり知ることのないまま成長し、大学生や社会に出るころに初めてこの問題について向き合います。 しかし、海外では違います。庭先にレモンソーダのお店を出したり、不用品を売ったりしてお小遣いを稼ぐ子供たちの姿は珍しくありません。小さな頃から、子どもが進んでお金を稼ぐ姿はごく一般的な風景です。

お金について学ぶことの大切さ~NZでの事例から~

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ニュージーランド(以下NZと表記します。)にあるASB銀行では、

「ASB Get Wise」という子ども向けのマネー講座を2010年以来開催し、

好評を得ています。これまでの参加校は1500校以上にもわたり、

80万人以上の生徒がこのプログラムを受講してきました。

このプログラムの優れた点は、お金との付き合い方を発達段階ごとに、

子どもにとって身近な話題から、お金の正しい使い方について学んでいくことが

できるという点です。

次に、実際にどのような観点からお金について学んでいくのかの例を見ていきましょう。

具体的にはどんな内容なの?

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このプログラムでは、

5歳から12歳までの子供たちを4つの段階に分けて、構成しています。

ステージ1

一番小さい年齢層の子(ステージ1)では、

「needとwantの違い」

といった基本的なことを学びます。小さい頃からこの違いを学習することだけでも
価値があると思いますよね。

ステージ2

その次のステージ2では、

 

「お金はどこから来るのか」
「比較しながら商品を購入することの大切さ」

 

という風に、消費活動へのかかわり方を学びます。

ステージ3

ステージ3では、

 

「目標に向かって『稼ぐ・貯蓄する・消費する』方法を学ぶこと」
「利子とは何か」「small businessを作ること」

 

など、さらに一歩踏み込んでいます。

Small businessを作ることをわずか9,10歳の子にアイディアとして

提唱するなんてとてもユニークですよね。

ステージ4

最後のステージ4では、

 

「収入と支出」
「予算を組み立てること」
「クレジットカードやデビットカードとの付き合い方」
「外貨両替」

 

など、大人も顔負けの学習内容が盛り込まれています。

プログラム全体を通して優れた点は、ただ銀行の機能について説明するのではなく、

子どもたち一人ひとりを「未来の経済活動の担い手」として捉えている点です。

お金の仕組みを知り、自分がその流れにどう関わっていくかという建設的な視野から

学習内容が組まれているため、子どもたちは学習後すぐに

今後の自分のお金との付き合い方について見直すことができます。

まとめ

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給与や賃金は働いて誰かに「もらうもの」であり、いかにして自分で稼ぐのか、

どのように資産を運営していくのかということについて考える機会は、

多くの人にとって身近でありません。

小さなころから別の視点でお金と自分とのかかわり方について学んでいくことは今後、

もっと重要となってくるのではないでしょうか。

ASB銀行の取り組みから日本の教育現場も学ぶことは多いでしょう。

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