現実にリンクする強化「理科」
中学生の時期は自分の考えを持ち、多感な感情を持つ新たな成長の時期です。
この時期に学ぶ理科は多感な子供の興味を引きます。
その興味が後の大人になって役立つ知識になり、知識が仕事に繋がる場合もあります。
今回は、今後中学生になるお子さんに向けて、私の体験を交えつつ、その内容を紹介していきます。
天気図が読める気象の授業
中学生で学ぶ気象に関しての内容は、低気圧と高気圧を風の流れで区別する事や、天気図で描かれる幾つもの線である等圧線や天気記号についても学びます。
中学生の理科で気象について学んだことは、今でも覚えています。
低気圧と高気圧の違いに雲の形から、雨雲かどうか、風の動きがどんな風に気象に影響するか。
中学生の時の記憶が今でも基本になっています。
私は気象に関する仕事はしていませんが、テレビで天気予報を見て前線の配置で雨か晴かは分かるようになりました。
気象は学校で学んだ事をすぐに自宅のテレビで気軽に復習できる事が良い点です。
中学1年生と2年生の時期は意識して天気予報をテレビで見せていたら、気象予報士や空港の管制官などになれる可能性がもあるかもしれませんね。
電気の授業は社会人でも役に立つ
中学2年生での理科では電気についての授業があります。
小学生の時に、電池に豆電球付の配線を繋いで豆電球を光らせて電気がつく仕組みを学び、電動コイルに電気を通し電磁石を作る授業で電気は何ができるか知りました。
中学生になると電流と電圧にオームの法則を学びます。
電気は現代社会に欠かせないエネルギーです。
そのエネルギーを動かす設計図として回路図があります。
この回路図を書く事が社会人になっても役立ちます。
電子製品を作る企業の場合は回路図を見る場合もありますし、回路図で描かれる抵抗器や電源などの用語を覚えていたら仕事上役立つ事もあります。
もしも中学生のお子さんが電子の工作をする道具が欲しいと言った場合は、将来役に立つのは間違いないので、ぜひ買ってあげましょう!
人体の不思議は普段の生活でも生かせる
中学の理科で血液に赤血球と白血球があり、人体の不要な物を輩出する器官として肝臓がある事や眼球と耳の仕組みを学びました。
筆者が学んだ当時は人体と言う気持ち悪さよりも、形や動く仕組みが面白く思えました。
中学の理科で人体については呼吸や消化や排出をする為に仕組みがどうなっているかや、筋肉の役割も学びます。
人体がどうやって動いているか基本的な事を学びます。
これは医者など医療関係の仕事を将来目指すお子さんが、興味を持つといい影響がある分野です。
医者や看護師の志望では無くても人体について知っていると、例えば喉を詰まらせた場合に気道がどうなっているか覚えていたら対応ができます。
人体の基礎知識は生活に生かせるのです。
細胞の興味はノーベル賞に繋がる?
中学生の理科では細胞についても学びます。
ミジンコやアメーバ・ゾウリムシと言った種類を覚えたのが細胞の授業です。
細胞の種類と仕組みから細胞分裂による増殖を中学の理科で学びます。
細胞の授業はミジンコと言う覚えやすい名前の細胞が記憶に残りましたが、近年の細胞に関するニュースを聴くと、世界から注目を浴びる分野である事が分かります。
2012年に京都大学の山中伸弥教授が、皮膚や臓器の再生医療に使えるIPS細胞の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
近年では欠損した人体の一部を再生する再生医療の研究が注目されています。
IPS細胞の研究がこの再生医療に役立つとも言われています
お子さんが、ミジンコやゾウリムシに興味を持つ事は最先端医療への入口になるかもしれません。
中学生の理科はただテストの点数や高校受験の為にする勉強ではなく、将来の可能性を広げ生活でも役立つ知識を身につける意味で大事な勉強なのです。
それは僅かな興味から広がるので関係するテレビ番組を見せて、本や道具を与えて興味や遊びから能力を伸ばすのが親ができる最善の応援だと思います。