どうやってお金≒紙幣を発行する量を決めているの?
目次
答えは、「国債」金額によって決められています。
昔の基準は「金(きん)」
第一次世界大戦(1914〜1918年)が終わるまで、
多くの先進国では「金本位制」という制度でお金を発行していました。
「金本位制」というのは、今現在その国が持っている「金(きん)」の量によって
お金≒紙幣の量を決めるという制度。
では、なぜ金本位制をやめてしまったのでしょうか?
それは、景気対策ができないからです。
今は何が基準?
景気をよくするためには、
1つの施策としてお金の流通量を増やす方法があるのですが、
そのために、お金を発行しようと思っても、
今持っている金(きん)の量しかお金≒紙幣を出せないとなると、困ってしまいます。
そこで、
“これからは所持している金(きん)の量に関係なく、中央銀行がお金≒紙幣を発行できるようにしよう”
ということになったのです。
国債とは「国の借金」。
その借金の額でお金の発行量が決まるというわけですから、なんだか、不思議ですよね。
どんな仕組み?
仕組みとしてはこうです。
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❶-1:政府が国会で予算を通し、今年の国債額を決めて発行する。「国の借金」の権利(≒国債)
↓
❶-2:一般の個人や銀行が買う
↓
❷:中央銀行が一般の個人、銀行から買い上げる≒同じ額の金額≒紙幣を発行する
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余談ですが、
太平洋戦争中は、政府が発行した国債を“直接”日本銀行が買い上げていました。
ですので、際限なく国債を発行することができてしまいます。
案の定、当時は軍備増強でお金が必要だったため、
戦争に勝利しなければ(しても?)到底返せない国債をばんばん発行したことで、
お金の価値がどんどん下がってしまい、インフレーションがおきてしまいました。
こうした“横暴”を防ぎ、
国債発行をコントロールするために、
”直接“日本銀行が購入できる仕組みは無くしているようです。
まとめ
いかがでしたか?
意外に、
自国のお金の流れや仕組みを説明して!
といわれるとできないものではないでしょうか。
お金や税金の仕組みを理解することは大事ですよね。
(P.N. いそきち)