和洋折衷から鉄筋コンクリートのアパートまで?時代から見る住居の変化【明治~大正】
住居シリーズも第3弾となります。
今回は明治から大正にかけての時代の流れとともに住居を見ていきましょう。
前回までの記事はこちら↓
鎖国を終え、近代化への第一歩を歩み始めた日本。
時代の流れとともに住居はどのような変化を遂げていったのでしょうか。
明治時代以降の住居とは?
・明治時代
出典:http://haru-pu.blog.so-net.ne.jp/2011-02-19
1867年に時の将軍、徳川慶喜が大政奉還をし
江戸幕府265年の歴史に幕を閉じました。
鎖国が終わり、海外から様々な文化が伝わると
それまでの生活様式も一新します。
上記写真 「旧亀岡家住宅は」明治時代に建てられました。
内装は一部に洋室を設けたり、ガラス障子を用いたりする反面
基本的な大部分は和室といったものでした。
出典:http://www.city.date.fukushima.jp/soshiki/87/16648.html
出典:http://www.city.date.fukushima.jp/soshiki/87/16648.html
このような和洋折衷を用いた住宅が明治時代から建てられるようになりました。
しかし、実際に住んでいたのは一部の資産家や実業家だけであり
庶民は、今まで同様、日本家屋に住んでいたといわれています。
・大正時代
出典:http://181yakumo.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-8b37-5.html
大正時代に入ると、庶民にも和洋折衷住宅が広まり、
都市部郊外でも多くみられるようになりました。
1923年には関東大震災が起こり、大規模な被害を受けました。
発生時がお昼時と重なったことにより火災ヘと広がることで大火となり
多くの人が亡くなりました。
その経験から注目されたのが鉄筋コンクリート造でした。
地震・火災にも耐えうる構造は、後の住宅文化に大きな影響を与えています。
出典:http://namikikatutoshi.web.fc2.com/02dojunkai.htm
関東大震災を経て、義援金の出資により「財団法人同潤会」が設立されました。
この同潤会が建てたアパートは日本で最初に建てられた鉄筋コンクリート造りのアパートです。
以降、同潤会が中心となって東京・横浜に
鉄筋コンクリート造のアパートを数多く建てられるようになりました。
次回はいよいよ…
いかがでしたか?
今回は私たちになじみ深い鉄筋コンクリートやアパートなどがでてきました。
江戸時代から60年後には鉄筋造りのアパートが建てられていたなんて驚きです。
次回でいよいよこのシリーズも最後を迎えます。
数千の歴史を経て、わたしたちの住居はどのように変化していったのでしょうか。
では、シリーズ最終章をおたのしみに!