天才を育てる!ギフテッド教育ってなに?

皆さんは日々暮らしていく中で、アメリカの企業の製品やサービスをどれぐらい利用していますか?例えばITの分野で考えると、AppleやGoogleやAmazonなどは日常的に利用する非常に身近な存在ではないでしょうか?ITのみならず数多くの分野において、アメリカの企業は生活する上で必要不可欠な存在となっています。なぜアメリカは世界的な大企業、そしてその経営者などを多数排出できるのかでしょうか?その秘密はアメリカの「ギフテッド教育」にあるのかもしれません。


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ギフテッドとは?

まず、ギフテッドとは一体何かについて説明します。
米国連邦政府ではギフテッドを、「知性、創造性、芸術性、リーダーシップ性、または特定の学問での偉業を成し遂げる能力がある個人。またはその能力を開花させるために特別なサポートを必要とする個人を指す」と定義しています。

また、ギフテッド教育を推進しているアメリカの全米天才児協会(National Association for Gifted Children)では、「ギフテッドは、1つまたは複数の分野において卓越したレベルの才能や能力をを示す個人である。分野には、知覚運動活動(数学、音楽、言語など)や感覚運動活動(絵画、ダンス、スポーツなど)の2つである」と定義しています。

つまりギフテッドとは特別な才能のある人(神から与えられた才能を持つ人=天才)のことを示します。アメリカでは、このギフテッドを発掘し、ギフテッド教育という特別な教育プログラムを受けさせているのです。

ギフテッドチルドレンの特徴

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前項では2つのものを紹介しましたが、ギフテッドの定義は国や地域、機関によって異なります。現状では決まった定義は存在していませんが、ギフテッドの子供(ギフテッドチルドレン)に多く見られる特徴としては、下記のようなものが挙げられます。

・集中力や記憶力が優れており、学習能力が高い
・好奇心旺盛
・思考能力が高く、論理的・抽象的思考を好む
・語彙が豊富でよくしゃべる
・想像力が豊かで直観的な認識能力が高い
・完璧主義

一方で、

・強いこだわりがある
・人の話を聞かない
・単純作業が不得意
・時間にルーズ
・興味があるものには没頭するが、興味のないことは一切無視

といった傾向も見られ、ギフテッドには発達障害児も含まれるというデータも存在します。

アメリカにおけるギフテッド教育

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アメリカにおいて、ギフテッドの発掘および育成は国家レベルの戦略という位置づけになっており、ギフテッド教育のための団体や学校が多数存在します。
こちらを支える組織のひとつが1954年に創設された先述の「全米天才児協会」です。

では実際にギフテッド教育ではどのようなことに取り組んでいるのかというと、多くの学校がSTEAM教育に力を入れています。STEAM教育とは、“Science, Technology, Engineering and Mathematics” =科学・技術・工学・数学の教育分野を総称するSTEM教育にArt=芸術を加えたもので、アメリカでは3000億円を投入し国をあげて取り組んでいる教育モデルです。
近年では、ITや人工知能・AIの領域が急速に拡大しているため、 日本でもSTEM教育が重視されるようになりました。

一例を挙げると、アメリカの公立のギフテッド専門クラスでは、小学校1、2年生の段階ですでにロボット工学を学習します。
さらに、単にプログラミングを行うだけではなく、グループメンバーそれぞれに役割が与えられ、タスクを細かくリストに書き出し、そこに期日と担当者を書いて進捗管理を行っています。
日本人であれば社会人になってから学ぶようなことを、小学1年生の時点で取り組んでいるのです。

日本におけるギフテッド教育

日本においては、まだまだギフテッド教育は根付いていません。
日本は能力平等主義と言われ、生まれつき特別な才能を持つギフテッドのための公的支援はなかなか広まっていないというのが現状です。
また、勉強は良い点数をとるため、良い学校に進学するために行うものといった価値観が根強いところも、日本でギフテッド教育が浸透しにくい理由の1つです。

しかしながら、日本でもギフテッド教育を求める声は広まりつつあります。ギフテッド教育に取組む民間の学校も徐々にでき始め、2017年9月からは東京都渋谷区が公教育としては全国初となるギフテッド教育プログラムを導入しています。

まとめ

いかがでしたか?ギフテッド教育に力を入れるアメリカの方針が正解で、日本の教育が劣っているということでは決してありません。
また、ギフテッド向けの教育プログラムが誰にでも当てはまるというものでもありません。

しかしながら、アメリカのギフテッド教育機関が力を入れているSTEM教育に関しては、世界的に重視されている教育プログラムですので参考にしてみるのも良いかもしれません。
日本国内でもSTEM教育型のスクールは徐々に増えつつあります。一度お近くのSTEMスクールについて調べてみるのはいかがでしょうか?

(ライター:長井ガク)

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