EdTech(エドテック)とは? 学校教育はどう変わる? AIが先生になるってどういうこと?

みなさんは学校での勉強にどんな思い出がありますか? 苦手な教科の授業についていけず、どんどんできなくなっていってしまう負の連鎖に陥ってしまったことがある人も少なくないのではないでしょうか。逆に、得意科目の授業を退屈しながら聞いていた、という方もいるかもしれません。未来の学校では、AIが先生になることでそんな心配をしなくていいようになるかも……?

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EdTech(エドテック)とは?

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EdTechとは、

Education(エデュケーション)とTechnology(テクノロジー)を合わせた単語で、先端技術を使った教育

という意味の言葉です。

 

つまり、教育を学校という建物に集まって紙の教科書とノートとペンを使って行うのではなく、

インターネットやパソコン、タブレット、また、それらを使うことで導入が可能になるAIやVRなどの技術を使って行おう

という考え方なのです。

 

EdTechに関しては、すでに経済産業省が「未来の教室ビジョン」と題して非常に大胆な学校教育改革の提言を公開しています。
今回はこの提言を元に、将来起きるかもしれない学校教育の変化について考えてみたいと思います。

先生がAIになる?

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経済産業省の「未来の教室ビジョン」では

「学びの自立化・個別最適化」を重要テーマの一つ

に挙げています。

現在の学校教育は、時間、場所、一緒に学ぶ生徒や児童のすべてが固定され、
個人の能力や理解度に関わらず一斉に同じ授業を受ける仕組みが基本になっています。

これでは苦手を克服することも得意を伸ばすこともしづらく、学んでいる子どもたちにとっては決して親切な制度とはいえません。

そこで、AIを活用して個別に勉強の達成度を管理する仕組みの導入が提言されているのです。
AIはデータを収集してそれを元に何らかの判断を下す、という作業を得意としています。
それを利用してAIに子どもの能力や特徴を把握させ、その情報に基づいた適切な学習を提供させることで、より個別的な指導が可能となります。

つまり、

AIが家庭教師のように個別指導を行える、生徒や児童専属の先生になる

ということなのです。

EdTechの導入例

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経産省の「未来の教室ビジョン」にはEdTechを活用した教育の先行実践事例も掲載されています。

 

・静岡県の小学校での試み

ある静岡県の小学校での実践例では、先生がその日の到達目標を定めた上で、児童はそれぞれの進度に合わせたEdTech教材で学習を進めていくという方法をとりました。
自分のペースで進められるのでわからないところは何度も見直したりできるほか、児童によっては学習に余裕が生まれるため、そういった児童がつまずいて困っている児童を助けるようにしたことで、児童同士のコミュニケーションも活発になったということです。

 

・東京都の中学校での試み

東京のとある中学校ではAIドリルを活用した取り組みが行われました。
この事例では教室ではなくカフェテリアに自由に着席する形をとり、AIが生徒個人のために最適化したEdTech教材を使って学習が行われました。
この学校では生徒が成績によって基礎クラスと発展クラスに分かれており、この取り組みは基礎クラスに行われたのですが、AIドリルでの学習を経ることによって基礎クラスと発展クラスの成績の差が縮まったということです。
また、本来の授業の形をとっていた場合にかかっていたはずの時間の、約半分ですべての生徒が学習を完了したという成果も挙げました。

 

・東京の私立高校での試み

ある都内の私立高校では、英語のライティングにおけるオンライン学習という形でEdTech導入の取り組みを行いました。
これは生徒個人のレベルに合わせた英語の文章の要約を生徒に書かせ、それをネイティブレベルで英語を扱える人に添削、動画でのフィードバックをしてもらうというものです。
その結果、ライティングの際のワード数が増加し生徒の95%が成長を実感できたという成果を得られました。

まとめ

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以上のように、AIを始めとするEdTechを活用することで、児童や生徒がより自分の個性に合わせた形で学習を行うことができるようになります。
その結果として子どもたちはより早く、より高い精度で勉強を進められるようになるのです。

 

もちろんその過程では人の先生の力も必要になってきます。

 

しかし、最近は先生の労働環境の悪さも度々話題になっています。EdTechはそういった先生たちの負担の軽減にも役立つはずです。

 

EdTechが子どもも先生も、ひいては社会全体も、みんなの暮らしをよりよくしてくれることを期待したいですね!

 

参考URL
経済産業省 「未来の教室」と EdTech 研究会『「未来の教室」ビジョン』、P.11-16

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