土や砂を運ぶ手押し車は、なぜ1輪なの?
目次
今日のネタ結論
・発明したのはあの諸葛亮孔明と言われている
・1輪が多い理由は水平の保ちやすさと取り回しの自由度が高いため
・猫車(ねこぐるま)・猫(ねこ)などと呼ばれている
調べてみると知らないことが多いですね!それではひとつずつ見ていきましょう。
発明したのはあの諸葛亮孔明!
ご存知のかたもいるかと思いますが、手押し車の発祥は古代中国の木製の手押し車・木牛だと言われています。これは三国志でも有名な蜀の丞相・諸葛亮が発明したとされている輸送道具で、晩年に魏への北伐に際して食糧の輸送をするために使用したとされています。
工事現場の手押し車に1輪が多い理由は?
みなさんは手押し車を押した経験がありますか?いざ押して見るとグラグラとバランスを崩してしまったこともあるのではないでしょうか?2輪の方が安定するはずなのに、なぜ1輪のものが多く出回っているのでしょうか?それは、下記のような点に優れているからなのです。
・車体の幅よりも狭い場所を通ることが出来る
・車輪を中心にしてその場で方向転換できる
・進む方向に対して地面が斜めになっている場所でも、車体の水平を保つことができる
言われてみると納得の理由だったのではないでしょうか?便利な道具はなるべくしてその形になっているのですね。
猫車(ねこぐるま)・猫(ねこ)などと呼ばれている
建築や土木などの業界では”猫”や”猫車”などと呼ばれることがある手押し車。なぜそのような呼び名になったのでしょうか?こちらは下記のように諸説あるようです。
・工事現場などにある板で作った足場を「猫足場」と呼び、そこを通る車だから
・逆さに伏せると、丸まって寝ている猫の背中のように見えるから
・運ぶ時に、猫のようにゴロゴロと音が鳴ることから
・漆喰を練った「練り子(ねりこ)」を運ぶのに使われていたので、略して猫車となったから
などなど他にも理由はあるようなのですが、実際にはどれが語源なのかは定かではないようです。みなさんはどの説が一番しっくり来ましたか?語源ひとつとってもたくさんの理由があって面白いですね。
今回は一輪の手押し車についてまとめてみました!ちなみに、車輪の誕生は紀元前三千年頃のメソポタミア文明ではないかと言われており、こちらも調べたら面白そう!ですが、それはまた次の機会とさせていただければと思います!
(ライター:舞囃子谷)