あなたも幸せになれる?ケインズ経済学を学ぼう!
弱肉強食なんてもういやだ!
稼いだお金をみんなで分けて、よりたくさんの人を幸せにするという、最近話題のケインズ経済学をわかりやすく解説しました。
今日であなたも博士に一歩近づけるかもしれません…!
ケインズってどんな人?
ジョン・メイナード・ケインズは、イギリス人の経済学者で、20世紀前半に活躍しました。
世界に大きな影響を与えたとても有名な人物です。
『マクロ経済学』という分野の学問を確立させました。
イギリスの名門、ケンブリッジ大学を卒業して役人をつとめた後、経済を研究する学者となりました。
彼が書いた本の代表作は、『雇用・利子および貨幣の一般理論』です。
彼の考えを追っていくと、「景気」について理解を深めることができます。
景気ってなに?景気が良い・悪いってどういうこと?
人・モノ・カネの動きが活発な事を「景気が良い」といい、そうでないことを「景気が悪い」といいます。
景気がいい時
景気が良いとき、多くの人は仕事が忙しく、給料をたくさんもらいます。
そのため余ったお金を使ったり、銀行に預けるようになります。
そうするとモノがたくさん売れ、銀行もより儲かります。
景気が悪い時
景気が悪いと多くの人は仕事が減り、給料が減ります。
そのためお金をあまり使わなくなり、預けているお金も減ります。
そうするとモノが売れず、だれも儲からなくなり楽しくなくなります。
どうして景気が変化するの?
ケインズは、景気が良くなったり悪くなったりする原因は『有効需要』の変化だと主張しました。
有効需要とは、お金の支払いを伴う欲求のことです。
例えば、外食で美味しいものを食べたい、かっこいい・かわいい服を買いたい、遊園地で遊びたい、といったことです。
有効需要が少ないと、モノやサービスを買う人が少ないので、お金の受け渡しが減ります。
モノやサービスを作る仕事が減り、失業者が増えます。
そうすると経済は弱ってゆくのです。
どうすれば景気を良くできるの?
ケインズより以前の経済学者の中には、貧乏な人を助けなくても、景気の変化は放っておけば自然に調節されると考えた人がたくさんいました。
しかし20世紀初めにアメリカが大不況に陥り、この考えが通用しないことが分かりました。
ケインズは、政府が積極的に有効需要を増やすことで、景気を良くできると考えました。
例えば、政府が公共事業でたくさん仕事を作り、失業者を雇って給料を与えることで、お金を使う機会を増やすことです。
日本でも、長い不況が続いたため、ケインズの考えが再び注目されています。
今後どのような経済状況になるのか、お子さんの教育も交えて話してみるといいかもしれませんね。