なぜ飛行機の窓は丸いの?

今年もこどもたちには嬉しい夏休みがやってきました! 海外にいくご家族もあるのかなーと思いますが、飛行機の窓ってどんな形をしているかわかりますか? そう、実はすべて丸い(とまでなってなくても、丸みを帯びている)なんです。 これには、悲しい歴史があるのです。


サムネイル_飛行機の窓

今日のネタ結論

飛行機の窓が四角ではない、丸みを帯びているのは、飛行機が離陸と着陸を繰り返すたびに、四角い窓の四隅に応力が集中し、機体が破壊されないようにするためです。

重なる事故

実はジェット旅客機が登場する以前のプロペラ機では、窓は四角くでした。第二次世界大戦が終わり、軍用機が必要なくなってきたことで、飛行機製造企業はこぞって民間機をつくりはじめました。世界の航空機輸送の90%がアメリカに牛耳られていたこの時代、大国としての威厳を取り戻したいイギリスは、アメリカに負けじと新世代の航空機を開発します。
サムネイル_飛行機の窓2

それは、新型飛行機として高い先進性のあるデザインの飛行機―コメットーでした。1949年です。イギリスはアメリカを引き離して威信をとりもどしたかにみえました。

しかし、です。

1953年5月2日、カルカッタ発のコメットが墜落してしまいました。その8か月後にはローマ発の便も墜落。そして、、、、3か月後地中海でも墜落事故が発生しました。

コメットに何が起きたのか

高度13000フィート上空と地上は当然ながら大きく気圧が違います。飛行機が離陸して空へ舞い上がった後着陸する過程で、機体は微妙に膨らんだり縮んだりします。このことは当然ながら分かっていましたが、四角い窓の四つの角にその応力がグッと集まることはスルーされてしまっていました。飛行機が離陸と着陸を繰り返すたびに、時間をかけて金属疲労を起こし最後には崩壊するまでになってしまったのです。

その後、窓は丸くなり墜落事故はなくなりました。

しかしながら、イギリスが数年間に及ぶ調査等で時間を費やしている間に、アメリカはあらたに性能を向上させたジェット機を開発しイギリスを凌駕していました。

サムネイル_飛行機2
コメットの後を追ったアメリカのボーイング社とダグラス社が彼らーイギリスのコメットーから学びを得ていたことは間違いなく、コメットの事故がなければ、同じ過ちをアメリカも繰り返していた可能性は非常に高かったのは事実でしょう。しかしながら、ビジネス上では、アメリカに利益も覇権も持って行かれた形になってしまいました。皮肉なものですね。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう


コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です