地球って健康なの?不健康なの?

地球の質量(重さ)が毎年5万トンも減っていることをご存知でしょうか。 しかし、5万トンと言われても、それが多いのか少ないのか、地球にとって良いのか悪いのか、あまりイメージが湧かないですよね。 そこで今回は、地球を人間と見立て、どの様に質量が減少しているのか、どの様な影響を及ぼす可能性があるのかを解説していきたいと思います。


サムネイル_減量

地球の体重はどのくらい?

そもそも、地球の重さはどの位あるのでしょうか。地球の重さは、約60垓トンです。

※1億の1万倍が「1兆」→1兆の1万倍が「1京」→1京の1万倍が「1垓」です。

人間の平均体重を60kgとした場合、人間1,000該人の重さに相当します。現在の世界の人口74億人の総体重4,440億kgも、地球の重さから見るとわずか0.0000000074%なのです。桁が多すぎて良く分からなくなってきますね。

人間の体重に対して髪の毛1本の重さ(約0.0008g)の割合が0.0000013%なので、地球から見た時の人間の総体重は目に見えない菌と同等の重さしかないことが分かります。世界の人口は2050年までには90億人になると言われていますが、人口の増加によって地球に与える影響は、重さの観点からですとほぼ皆無と言えるでしょう。

ちなみに、地球の重さに対する水の重さの割合は約0.02%で、人間の60%の割合と比べると体は乾いているのです。見た目では3分の2が水に覆われているので意外ですよね。

地球の食生活はどうなっているの?

サムネイル_食生活

次に、地球の体重の増加について解説していきしょう。地球の主食は「宇宙の塵(ちり)」です。宇宙に存在している無数の塵が重力に引き寄せられて、1年間に4万トンもの塵が地球の一部となっていくのです。

相当な食事量を摂取しているように見えますが、地球の体重の割合から考えるとおよそ0.0000000000000006%なので、常に断食をしている状態と変わらない摂取量となります。

続いて、体重の減少について見ていきましょう。

最初は「運動」です。

地球の核が燃料を消費し続けていることで、カロリーが消費されていきます。この運動によって、1年で約16トンが減量されています。

次は「気体の排出」です。

もっとも大きな減量の要因が、「水素」と「ヘリウム」です。1年間で約9万5000トンの水素と約1600トンのヘリウムが地球から失われているのです。水素やヘリウムなどは、軽すぎるため地球の重力で引き止め続けられないのです。気体の排出が減量の大きな要因となっているのは、人間だと考えられないですね。

地球は健康なの?

サムネイル_医者
体重の増減をまとめると、下記のようになります。
増加量=4万トン(塵)
減少量=9万5000トン(水素)+1600トン(ヘリウム)=9万6600トン
合計=4万-9万6600トン=-5万6600トン

1年間で約5万トンの減量が行われていることになります。

では、減量が続いていっても地球は大丈夫なのでしょうか。

毎年、体重が減っていると言っても、体重のわずか0.000000000000001%でしかないので、ずっとスタイルをキープされている健康な方と同じ感覚です。万が一、同じペースで減量していくことになっても、なくってしまうのは数兆年以上先の計算になります。

今回のお話の中で出てきた中で、問題となっていることもあるのです。それは、「ヘリウム」の減少です。ヘリウムは地球の大気にわずかしか含まれていないため、精製される量にも限りがあります。

また、ヘリウムガスの不足は、私たちの生活にも大きな影響を与える可能性があるのです。
病院で正確な診断では欠かすことのできない「MRI」に使われていて、ヘリウムガスが不足すると、MRIでの診断を行う際の医療費の高騰や、最悪の場合はMRIが使用できなくなることで診断の精度が下がってことにも繋がってしまいます。

更には、半導体や薄型パネルなどの製造にも使われているため、スマートフォンやパソコンなどの電子機器の価格高騰に影響を与える可能性もあるのです。

人間で例えるのであれば、輸血の用の血液が不足しており、万が一の場合の備えが出来ていない状態なのです。身近なところですと、2012年よりディズニーランドにてヘリウム風船の販売が中止になっているほどです。

世界的な大問題であり、様々な対策や取組みが世界で行われており、今後の動向にも関心を持っていただければと思います。

(P.N 久喜 太郎)

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